『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』尾形真理子
違うの読んでたけどなかなか進まず、気になってたけど読んだら負けなタイトルな気がしてた本一気読み。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』尾形真理子かわいい服を買ったとき、一番に見せたい人は誰ですか----。
所帯じみた彼と停滞ぎみなネイリスト、長い不倫に悩む美容マニア、年下男子に恋する文系女子、披露宴スピーチを頼まれた元カノ、オンリーワンに憧れる平凡なモテ系女、そして、彼女らに寄り添うひとりの女性店員。 ある春の日、路地裏の小さなセレクトショップに足を運んだ女性たちが、運命の一着と出会い勇気をもらう。
ファッションビル「ルミネ」のポスターから生まれた、今の自分が好きになる5つの物語。
「ルミネワールド デジタルギャラリー」(amazonより)
あらすじの通り、ルミネの広告の一文を膨らませて連作短編集になった感じ。
かなり甘い話なのかなと思ったら、まあ甘いんだけど、ファッションの描写とか、その人自身の個性や心情に合わせた服装の提案とかしてて、「おしゃれ大好き女子」だけではなくアラサーとかアラフォー世代の人も読みやすいはず。
試着室から出てきた客の、あまりしっくりいってないけど何が原因かわかっていない様子に対して、「似合いすぎてる」ってアドバイスする店主の意見が色々勉強になる。本当にこの主人は服好きなだなあと。
男が読んでもファッション好きなら抵抗なく入っていけると思います。