思ってた3倍面白かったし読み易かった。
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。(Amazonより)
今まで読んでなかったの後悔するレベル。
自分の中の「自衛隊」に対する考え方・印象が変わった。(隊員全員がそうだとはわかならないけど)
徒労・杞憂に終わることが一番良いと願って日々訓練に励むって物凄い。愛国心とかそういう話ではなくて。
ふと、「自衛隊」って海外にもあるのか気になった。モデルとかあるのかな?
登場人物に関しては、鷺坂の飄々ぶりも好きだけど、シンプルに空井と稲葉の感情が昂ぶった時の描写が好き。あんな感動する「なでてて」は初めて見た。
個人的には、恋愛模様で最後をまとめなかったことが好感持てたし、作者の真摯な姿勢が窺えた。
『あの日の松島』については、震災について、被災者や傍観者の立場の物語しか読んだことがなかったから新鮮だったし、税金で賄われているとはいえ、そこまで挺身するのかと驚きだった。
想像以上に柔軟な部分もあるし、結束が固いし、集団として自衛隊って良いなと思った。