ルック・バック・イン・アンガー 樋口毅宏

表紙はポップだと思ったんだけど。

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『ルック・バック・イン・アンガー』樋口毅宏

愛する女が他の男に抱かれると異常な悦びを覚える白鳥。
脳内の友から逃れようと、酒に溺れるロック狂の逸馬。
醜貌の蜂村は部長の肩書きで女を誑かしては教祖のように振る舞い、茂吉は一族の宿命に縛られる。
世間から蔑まれ生きるエロ本出版社の男たちは、欲と自意識に囚われ、やがて凄まじい一撃を炸裂させる――。
著者が編集者時代と決別すべく描いた、超弩級の物語!(Amazonより)

 

読み始めは、作者らしいエログロな感じで 、こんな感じかなーと思ってたら予想以上に深くて。もはや深いというかなんというかよくわからない感情になった。語彙力なさすぎて表現できない。

 

作者の経験談とか色んなオマージュが混ざっているんだろうけど、ちょっとでもリアルな出来事が入ってるんだろうなと思うと、恐ろしくて未知の世界。

 

表題作をわかりやすく簡潔に表したのが、後半に載っている『四畳半のシェークスピア』なのかなとも。

 

あとがきの対談も面白くて、石原慎太郎読んでみようかなと思った。