『サーカスの夜に』小川糸

面白かったけども。

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『サーカスの夜に』小川糸

両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサ ーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名コック、空中ブランコで空を飛ぶ古参ペンギンと、個性豊かな団員達に囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。不自由な世界で自由みちに生きるための、道標となる物語。(Amazonより)

 

読み易いし面白かったけども、前読んだ『ツバキ文具店』がめちゃくちゃ面白かっただけに物足りなさも。

 

この人の作風なんだろうけど、色んなエピソードに完全にピリオドを打つんではなくて、淡々と進んで行って、ただそれが期待していたよりも最後に収束というか大団円て感じにならなくて。面白いんだけどもう少し読みたかった。

 

でも時代背景とか舞台・環境が結構不思議なで、いつの時代の物語なのかがわかりづらいのが独特で良かった。そもそものサーカスについての知識があんまりないから、見世物小屋みたいな一面があるってことが新鮮だった。

 

作風自体は好きだからもっと漁ってみよう。

 

 

 

サーカスの夜に (新潮文庫)

サーカスの夜に (新潮文庫)

 

 

 

ツバキ文具店

ツバキ文具店