『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

どメジャー読んでないことに気づき。

 

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ゴールデンスランバー伊坂幸太郎

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(Amazonより)

 

最初はなかなかスピード上がらなかったけど、途中から加速。

「これ本当に伊坂幸太郎作品なの?」ってくらい胸糞悪さ・不条理さが全開で、中山七里とか山田宗樹の作品を読んでるような感覚だった。だけど途中からいい感じに作者らしさが混ざってきて、最終的な話の収束具合、各編の登場人物・内容の回収具合、オチのかっこよさ、どこを取っても大満足でした。あと各編の時系列の捻りが、次の編を読む際に効果が現れてきて、「えっ、あのシーンあったってことは、(過去である)このシーンでは結局そうなの?」とか、色々勘繰らせてくれるから楽しい。

 

「何をしてもダメな時は、とにかく逃げろ」っていう考え方も、青臭いだけのエンタメではなくて、現実社会・世間でもがく大人としての姿勢として響くものがあった。

 

この作品でも、『東京バンドワゴン』シリーズと同じように、ビートルズをちゃんと聴いてみたくさせてくれる。

 

実写は観てないけど面白いのかな?

 

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

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