『夏、19歳の肖像』島田荘司
伊坂幸太郎がエッセイ『3652』でオススメしてたシリーズ。
『夏、19歳の肖像』 島田荘司
バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景!ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか?退院後、青年はある行動を開始する―。青春の苦い彷徨、その果てに待ち受ける衝撃の結末!青春ミステリー不朽の名作が、著者全面改稿のもと新装版として甦る。(Amazonより)
勝手に似た要素あるのかなと思ったら、序盤から不気味さというかストーカー感出てて驚いたけど開始20ページで「これ面白い」と確信した。
自分が生まれた年に発行された本で、物語の舞台がさらに20年前のことだから、ストーカー行為を今よりも抵抗なくやってるところとか、個人情報だだ漏れなところとか、いい意味で時代を感じた。
そんなヒロインへの執心具合も込みで、主人公の若者特有の恥ずかしげもないエネルギーを感じれて面白かった。
本当途中までサスペンスなのかなと思ったら、最後の展開で完全なる青春回想小説に着地してて、後味めちゃくちゃ良かった。
他の作品も読んでみます。