『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』貫井徳郎
『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』貫井徳郎
仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。30代独身を貫いていた翻訳家の聖美。ある日高校の同級生だった真砂子から結婚報告の電話があり、お祝いの食事会に招待されるが…(「憑かれる」)。家族崩壊、ストーカー、DV、公園デビューなど、現代の社会問題を「結婚」というテーマで描き出す、狂気と企みに満ちた8つの傑作ミステリ短編集。(Amazonより)
正直、期待していたような衝撃とかエグさは全編あるわけじゃなく、なかなかスッキリしない話もある。でも形容しにくい薄気味悪さがずっと残って、ページは進んでいく。
多分勘違いなんだけど、前の編で出てきたちょっとした描写が次の編でも出てきている気がする。
現在読むと、「こんなストーカーとかモンスター隣人とか家庭問題いるしあるよなー」って思うけど、1994年頃にしかも男性が描くってただ単純にすごいなと。
特に『崩れる』と『腐れる』が好き。
これだけだとなんともハマるかわからないから、他も読んでみよう。
- 作者: 貫井 徳郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 文庫
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