『たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に』佐藤青南
『たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に』 佐藤青南
「デートしてみよっか」恋をあきらめていた僕に奈々が言った言葉。それは上司のパワハラに悩みながら資格試験の勉強をしている冴えない僕の毎日を一変させた。奈々への恋心を確信した頃、ある同僚女性から好意を寄せられるようになり、何かが狂い始める。これは恋か罠か、それとも―ときめきと恐怖が交錯する一気読み必至、衝撃の結末が待つどんでん返し純愛ミステリー!書下ろし。(Amazonより)
最初はラブストーリー要素全開で、どこからミステリーになるんだろうと思ってたら、峰岸のサイコパスさがどんどん出てきて、読んでて思わず「怖っ…」ってなった。
でも単純にそれで終わる感じではないだろうから、ここからどんな展開になるんだろう、それぞれの真意があまりわからないなあって感じてたら、まさかの中盤で主人公死亡。
そこからの細かな描写までを含む伏線回収の見事さ、行動の背景にある入り組んだ人間関係など、すごく良い濃さの内容なのに、文体が読み易くてページがどんどん進む。
最後の終わり方も予想以上に儚くて綺麗だった。
あんまりミステリー読まない人も、抵抗なく読めると思うのでオススメ。
あとFUNKISTの謎の推され具合。