1年に一回の楽しみ。
『七つの試練 池袋ウエストゲートパーク14』石田衣良
常に現代を映し出す、超人気シリーズ最新刊!
SNSで課題をクリアして「いいね」を獲得するゲームが若者に流行。次第にエスカレートする課題に「いいね」欲しさに挑み、ある者は大怪我を、ある者は命を落とすという事態に……。怪我した高校生の妹と共に卑劣なゲームの管理人をあぶりだそうとするマコトとタカシが仕掛けた大掛かりなトラップとは。
スキャンダル一発ですべてを失う芸能人、お手軽な欲望が横行する出会いカフェ、病んだ身内をひた隠しにする親族監禁――どこか現実の事件を思わせる事件を、池袋のトラブルシューター、マコトとGボーイズを率いるキング、タカシが軽やかに解決する4篇を収録。(Amazonより)
ぶっちゃけもう目新しさとか新たな魅力を求めているわけではない。
でもやっぱりマコトたちの暮らしぶりや成長具合を見たいし、キングとの付かず離れず表さずでもぶっとい繋がりにニヤニヤしたいし、キングの冷たすぎる格好良さを一生味わいたい。
毎作毎作世相やタイムリーな事件をうまく若者の感覚で取り入れていて時代を映す鏡のようになっていて、数百年後とかにシリーズ読み返したら貴重な当事者視点の時代を知る資料になるんじゃないかと勝手に思ってる。
あと作中のなんてことない部分なんだけど、「帰りには雨になっているかもしれないが傘はもたなかった。傘が嫌いだし、未来に保険をかけるのも嫌いなのだ。」って所がかっこいい。
来年も楽しみにしているけど、そろそろまたマコトの恋愛事情を読みたい。