『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

この人芥川賞作家なのか。

 

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『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして ……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。

 

ブクログで気になって購入。

どちらかというと、仕事人としてのアドバイス的なモノが随所に盛り込まれてる感じなのかと思ったら、奇妙な世界観(職場観)が癖になるシュールな物語だった。

個人的には共感とか投影はほとんどしなかったけどラストの話は残るモノがあった。結局どんな仕事も大変だし貴賎はないし全力を注ぐだけってこと。

帯に書いてあった伊坂幸太郎の「現代版ガリバー旅行記」ってコメントがマジで偽りなし。

次の出勤のモチベーションが多少は上がると思う。

 

 

この世にたやすい仕事はない (新潮文庫)

この世にたやすい仕事はない (新潮文庫)