『高円寺文庫センター物語』のがわ★かずお
ザ・高円寺。
『高円寺文庫センター物語』のがわ★かずお
どれほどの夢を紡いできたのか?星屑まで売っているような小さな本屋だった。かつて“日本のインド”と言われた頃の高円寺に花咲いた日本一のサブカル本屋。そこには多くの才能が集い、店を盛り立てた。伝説の本屋奮闘記。(Amazonより)
作品全体からいい意味で高円寺臭が常にしてて、やっぱいい街だなあってしみじみする。
破天荒なこの街のイメージそのもののような本屋の歴史を通して街の移り変わりやサブカルの変遷を少しでも感じることができる。と言うか今では「本屋」っていうお店自体が特殊でマイナーなものになってしまったのかも。
数年間この街に住んでたけど知らなかった店や、通ってたけどそんなエピソードがあったんだっていう店がたくさん出てきて、早いうちに高円寺の狭い路地を歩きたくなった。
文章に流麗さやうまさではなく、純粋な本や文化に対する熱量を堪能できる物語。
「文字だけで想像力を飛翔させるのが、本の魅力。」まさにこれ。