『ココ・シャネルという生き方』山口路子
いつ買ってあったんだろう。
『ココ・シャネルという生き方』山口路子
孤児院で育ち、自力で富と名声を手にした世界的ファッションデザイナー、ココ・シャネル。「働く女の先駆者」シャネルのゴージャスな恋愛、仕事への情熱を、「嫌悪の精神」に富んだ「シャネルの言葉」とともにコンパクトかつ濃密に描き出す。シャネルからのメッセージがつまった、熱くてスパイシーな一冊。(Amazonより)
ブランド自体も恥ずかしながらぼんやりとしか知らないし、人物も「プラダを着た悪魔」的なイメージしかなかったけど、この本を通してどういう気性なのか、何を信条としているのか、何を許せないのかをわかりやすく学ぶことができた。
実用性を重視していたってところが意外だったし、「醜さは許せるけど、だらしなさは絶対許さない」って言葉も彼女の高貴さを表していると思う。
男性デザイナーが表現する「女性らしさ」や「華美さ」に断固として反抗していたところが今まで持っていたステレオタイプなイメージを覆してくれて新鮮だった。
「欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点をうまく使いこなせばいい。これさえうまくゆけば、なんだって可能になる。」
この言葉通りの信念を持ち続けたから革命を起こせたんだと思う。
ウェディングドレスでショーのラストを飾らなかった理由で、「仕事と結婚した彼女のウェディングドレスはシャネルスーツだったから」という作者の解釈が素敵だった。