マイラジオスター佐久間宣行がおすすめしてたので。
『マイ・ブロークン・マリコ』平庫ワカ
あたしは骨になったマリコと、最初で最後の旅に出た。
柄の悪いOLのシイノは親友の死を知り、ある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!(Amazonより)
『あひるの空』以外で漫画買うのとかいつ以来だろう。
市内の本屋3軒回ってやっと買えた。読む前にだいぶハードル上がってたけど相当良かった。
ストーリーはもちろん、絵にかなり感情グワングワンにされた。緊張と緩和というかシリアスな場面とラフな場面での画風のメリハリが効いてて、むしろ絵とセリフのギャップもすごくて、感情の把握スピードが追いつかなくなってた。このタッチの使い分けはあまり経験したことないものだった。
個人的には遺骨を奪うシーンは最高に揺さぶられた。
二人は頼って頼られての共依存の関係だったけど、最後に頼ってくれなかった疎外感や絶望があって、旅の果てにそれでも生きていくことを選んだ主人公には最後の最後にわずかな救いがある。
釣り人が言った、「もういない人に会うには自分が生きているしかない」って言葉が個人的に今までの考えの外側にあった真理だなと感じた。
だいぶ濃い30分で楽しませてくれた。これからもこの作者チェックしよう。