『トラペジウム』高山一実

今年2冊目。坂道好きとして。

 

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『トラペジウム』高山一実

乃木坂46から初の小説家デビュー!
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説! (Amazonより)

 

好きな作者や作品の影響の違いもあるんだろうけど、最初はひねった表現や読んでて引っかかる描写が少し鼻に付く。というかなくても十分ストーリー楽しめる。

当然ながら平易な文章で没頭させることこそ難しいのだと再認識。

 

50P目くらいまでで予想してた割とベタそうな流れから、あれ?違うかな?そういう子もメンバーにしちゃうの?っていう予想してなかった展開にワクワクしてくる。

 

現役トップアイドルグループの一員が表現するオタクのリアリティさ。というかもちろんアイドルと作家で切り離して区別してるんだろうけどある種ぞくっとする表現もあって、途中からはひねった表現もスムーズに入ってきて没頭できた。

「飴と鞭の食べられる方」とか単純に上手いなーと思った。

 

だからこそその分もっとそれぞれのストーリーや主人公自身の葛藤なんかをもっと読んでみたかったかも。アイドルを目指すこと、アイドルとして振る舞うことの妙なリアリティさをもっと楽しみたかった。

 

多分実写化する気がするのでそれはそれで面白そう。

 

アイドルを目指す物語としては朝井リョウの『武道館』もめちゃくちゃ面白いです。

 

  

トラペジウム

トラペジウム

 

 

 

武道館 (文春文庫)

武道館 (文春文庫)