大好きシリーズの新作。
『魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人
廃病院で相次ぐ転落死。不可視の“魔弾”とは? 西東京市に聳える時計山病院。十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。死亡状況や解剖結果から自殺が有力視される中、娘の由梨だけはそれを頑なに否定した。天医会総合病院の副院長・天久鷹央は彼女の想いに応え、「呪いの病院」の謎を解くことを決意する。死体にまったく痕跡が残らない“魔弾”の正体とは? 現役医師が描く医療ミステリー!
今回は病院内でのトラブルからの鷹央の爽快な診断とか、鷹央の人間的な弱さを感じる部分はあまり表現されてなくて、どちらかというと小鳥と鴻ノ池に焦点が当てられてる感じだった。
鴻ノ池が小鳥に対してあんなに真面目に評価？を伝えるとは思わなかった。
そして推理(診察)は全て最終章に集約されていた。何か電気的な人体への影響かなとまんまと思い込まされてたら、思いもつかないような遺伝性の病気で、毎回のことだけど「へえー」って驚きと新発見があった。
一冊を通してのストーリーもいいけど、各章ごとの短いエピソードもそろそろ読みたい。
