『坂道のアポロン』

侮ってた。

 

坂道のアポロン

坂道のアポロン

医師として病院に勤める西見薫。忙しい毎日を送る薫のデスクには1枚の写真が飾られていた。笑顔で写る三人の高校生。10年前の夏、二度と戻らない、“特別なあの頃”……薫は転校先の高校で、誰もが恐れる不良 千太郎と、運命的な出会いを果たす。荒々しい千太郎に不思議と薫は惹かれていき、やがて音楽で絆を深めていく。ピアノとドラムでセッションし、二人を見守る千太郎の幼なじみの律子と三人で過ごす日々。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎だと知ってしまう。切ない三角関係ながら、二人で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしそんな幸せな青春は長くは続かなかった。ある事件を境に、千太郎は二人の前から姿を消してしまい――。(C)2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ小学館 (Amazonより)

 

原作の漫画も読んでなかったしあらすじも知らなかったけど、演奏シーンがあるっぽかったから、絶賛アマゾンプライムビデオで食わず嫌い撲滅月間だったため観賞。

今っぽいアオハル映画かなと思ってたら、そもそも1960年代の昔の話で好きな世界観だった。千太郎役の中川大志は雰囲気あるし、十年前の市原隼人みたいなエネルギッシュだけど繊細さも併せ持ってる感じが良かった。

律子役の小松菜奈は純粋に好き。『渇き』みたいな蠱惑的な雰囲気も良いけど、こういう普通の女の子って感じも似合ってるし、こっちのほうが本人の素に近いんじゃないかと勝手に想像。

薫と千太郎がセッションするシーンは毎回テンション上がるけど、特に文化祭での「電気を使わなくても奏でる」という音楽の原点みたいなものに立ち返った場面は痺れた。大好きな漫画の『ブルージャイアント』を読んでる時に通ずる興奮があった。

終盤で千太郎と律子がニケツしたときは、観ながら「やめとけって!」と思ったけど、そこからの展開が意外だった。よくある結末じゃなくてそこからがまた始まりだった。千太郎は神の力に感謝して、もしくは律子への懺悔の気持ちから神父になったのかな。

ラストの律子が歌う寸前で幕切れって終わり方も好きだし、歌声を想像して聴きたくなる。

薫の家庭事情とか、長崎だからキリスト教に篤いのかなとか、色々気になることがあるから、原作読んでみよう。

 

 

坂道のアポロン

坂道のアポロン

  • 発売日: 2019/07/25
  • メディア: Prime Video
 

 

 

渇き。

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  • 発売日: 2014/11/19
  • メディア: Prime Video
 

 

 

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

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