『ニューヨークの魔法の約束』岡田光世
シリーズ7作目。
『ニューヨークの魔法の約束』岡田光世
あの日、守れなかった約束。口にすら出せなかった約束。やっと果たせた、涙の約束。後悔や叶わなかったこともある。そのすべてが大切な宝物。お節介で厚かましくて、憎めないニューヨーカーたちが、大都会の片隅で交わす約束は、切なくて温かい。
地下鉄で花売りの女性と花を買った男性の「奇跡の約束」。
若い女性とホームレスの男性が指を絡ませ、「小指の約束」。
著者が泣きながら書いた最終章は、日本兵と闘い苦しみ続けたドンと著者の出会い、再会、別れ。そして「涙で守った約束」。
読み終えて知るタイトルの深い意味と、行動する勇気の大切さ。
人と人をつなぐ数々の約束に、笑い泣いたあと、きっと自分に「約束」したくなるはず。
著者が、ニューヨークの人たちから教わったことを。
もっとわくわくする人生を、思いっ切り、生きよう、と。
繰り返しの毎日に心が乾いていたら、ニューヨークの魔法にかかってみませんか。
あの『ニューヨークのとけない魔法』著者、待望の書き下ろしエッセイ
(Amazonより)
去年から読み始めて大好きになり、英語をもう一度勉強したいと思いTOEICを受けるきっかけとなったシリーズ。
今作は少し悲しい話が多かったけど、最後の硫黄島の物語は全てを簡単に共感できない立場の二人が、相容れない部分も含めて互いを理解して敬意を払うことの素晴らしさに溢れていた。
そうは言っても「海老蔵かトランプか」などユーモアに富んだエピソードもあって楽しさは相変わらずだし、印象に残るフレーズももちろん。
”I will pass it on.”
私もいつか、これを譲ることにします。
“It would mean the world to Don.”
ドンがどれだけ喜ぶか。
今年中にはシリーズ制覇したい。