2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『旧友再会』重松清

これぞ重松清。 『旧友再会』重松清 あの人にいま会えたら、何を伝えますか?子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。重松清が届ける5つのサプリメント。(Amazonより) この前に読んだのが『木曜日の子ども』で、…

『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』東山彰良

初めて読む作家のチョイスとしては多分間違った。 『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』東山彰良 如何にモテるか――それだけをこの胸に問い続けて、今日まで生きてきた。この本の主成分は、これまで恋に関して沈黙するしかなかった有象無象…

『時をかけるゆとり』朝井リョウ

この人の面白さの真髄を見た気がする。 『時をかけるゆとり』朝井リョウ 戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集就活生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。この初エッセイ集では、天与の観察眼を駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活…

『始まりの木』夏川草介

こういう作品に出会うために読書を続けているって思う。 『始まりの木』夏川草介 『神様のカルテ』著者、新たなステージへ!「少しばかり不思議な話を書きました。木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」(Amazonより) 『神様のカルテ』シリーズで普遍…

『人類滅亡小説』山田宗樹

タイトルから感じるのとは正反対の読後感。 『人類滅亡小説』山田宗樹 空に浮かぶ雲の中に古代から存在してきた微生物。それらが変異し大量発生、周囲の酸素を吸収するようになった。その雲が自重で地面に落下。その現象が起きた地点は急激な酸欠状態になり…