2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年読書ベスト

毎年恒例のやつです。 今年は現時点で96冊。 あまり感想を書き留めてなかったから文章は少なめです。感想の文章量はオススメ度とは関係ありません。 作者につき一作で、16作品プラス番外編2作品。 『Iの悲劇』 米澤穂信 これぞ米澤穂信って感じの奇妙さ。 1…

『学び効率が最大化するインプット大全』 樺沢紫苑

アウトプットするためのインプット。 『学び効率が最大化するインプット大全』 樺沢紫苑 ★発売から2ヶ月で11万部突破★読書・勉強、記憶、情報収集など……限られた時間で、良質な学びを手に入れる。 情報過多の現在、日本一アウトプットする精神科医は、短い時…

『勿忘草の咲く町で〜安曇野診療記〜』 夏川草介

また新たな魅力が。 『勿忘草の咲く町で〜安曇野診療記〜』 夏川草介 たとえ命を延ばせなくても、人間にはまだ、できることがある。 看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は…

『調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』 斉須政雄

ネットの記事で見て気になって。 『調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』 斉須政雄 大志を抱き、二十三歳でフランスに渡った著者が、夢に体当たりして掴み取ったものとは? 「早くゴールしないほうがいい」「効率のいい生き方をしていると…

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

1年半かけてやっと読み終えた。 『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー (著), ノア・D・オッペンハイム (著), 小林朋則 (翻訳) ★★★ニューヨークタイムズベストセラー★★★シリーズ累計100万部、アメリカで470,000部刊行の…

『カラスの親指』道尾秀介

『カエルの小指』を読みたくて、前作から読んでみようと。 『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』 道尾秀介 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の…

『彼女がその名を知らない鳥たち』(映画)

原作に負けず劣らず。 『彼女がその名を知らない鳥たち』 共感度0%、不快度100%。最低な女と男が辿りつく“究極の愛"とは― このラストは、あなたの恋愛観を変える。 原作を読んでから観たから陣治のクズさや不潔感、十和子への執着の裏に隠れた優しさを知って…

『ライフハック大全―人生と仕事を変える小さな習慣250』堀 正岳

また3ヶ月以上も更新しなかった。 その間もいろいろ読んでたけど一度書かなくなるとダメですね。 そんな中、職場の研修があり、小説以外の生活含めた自己啓発に力入れようと思い始め、この本を読んでみた。 『ライフハック大全―人生と仕事を変える小さな習慣…

『中山七転八倒』中山七里

めっちゃ裏切られた。いい意味で。 『中山七転八倒』中山七里 雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹…

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ

お前は大丈夫か?と言われてる感じだった。 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至の等身大ノンフィ…

『学問』山田詠美

新感覚でした。 『学問』山田詠美 東京から引っ越してきた仁美、リーダー格で人気者の心太、食いしん坊な無量、眠るのが生き甲斐の千穂。4人は友情とも恋愛ともつかない、特別な絆で結ばれていた。一歩一歩、大人の世界に近づく彼らの毎日を彩る生と性の輝き…

『魔弾の射手: 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人

大好きシリーズの新作。 『魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人 廃病院で相次ぐ転落死。不可視の“魔弾”とは? 西東京市に聳える時計山病院。十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。死亡状況や解剖結果から自…

『いけない』道尾秀介

読み終えたのが深夜で眠れなくなった。。 一気読みしなかったことを激しく後悔。 『いけない』道尾秀介 騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。 『向日葵の咲かない夏』の原点に回帰しつつ、驚愕度・完成度を大幅更新する衝撃のミステリー! …

『うつくしい人』西加奈子

久しぶりの西加奈子。 『うつくしい人』西加奈子 他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三…

『99の羊と20000の殺人』植田文博

今年読んだ中でNo. 1のエンタメかも。 『99の羊と20000の殺人』植田文博 知念実希人氏推薦、驚愕の医療小説! 凸凹コンビが奇病の謎を追うどんでん返し医療ミステリー! 寝たきりで入院中の息子の病名を調べてほしい――。副業で探偵業を営む新本慶一と佐々木…

『男ともだち』千早茜

新年度のバタバタからの怠けで5ヶ月間も停まってしまってた。 久しぶりのはこれから。 『男ともだち』千早茜 29歳のイラストレーター神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、ほんとう…

『今夜、すべてのバーで』中島らも

親父からの手紙を思い出した。 『今夜、すべてのバーで』中島らも 薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような…。アルコールにとりつかれた男・小島容が往き来…

『やがて海へと届く』彩瀬まる

ちゃんと次も読まなきゃいけない。 『やがて海へと届く』彩瀬まる 一人旅の途中ですみれが消息を絶ったあの震災から三年。今もなお親友の不在を受け入れられない真奈は、すみれのかつての恋人、遠野敦が切り出す「形見分けをしたい」という申し出に反感を覚…

『R帝国』中村文則

ちゃんと一気読みしたかった。 『R帝国』中村文則 舞台は近未来の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。だが、何かがおかしい。国家を支配する絶対的な存在″党″と、謎の組織「L」。やがて世界は、思わぬ方向へと暴走していく――…

『アシンメトリー』飛鳥井千砂

思ってた以上に面白かった。 『アシンメトリー』飛鳥井千砂 結婚したい女。自由を選びたい女。結婚という形を選んだ男。好きな人と結婚したい男。非対称な男女4人の結婚と恋愛を描いた、長編恋愛小説。(Amazonより) もっと結構甘い感じかと思ったらなかな…

『アンマーとぼくら』有川浩

これも良かったなあ。 『アンマーとぼくら』有川浩 休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何か…

『風味絶佳』山田詠美

名作今更。 『風味絶佳』山田詠美 「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。恋の妙味を描く珠玉の6篇。20年目のマイルストーン的作品集。谷崎賞受賞。(Amazonより) 『ぼくは勉強ができない 』で革命起こしてくれた作者。 恋愛の短編集だけど、…

『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』嶽本野ばら

名作今更。 『下妻物語』嶽本野ばら 四方八方田んばだらけの茨城県下妻。そんな田舎で浮きまくりのバリバリロリータ少女・桃子は、大好きなお洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れなバリバリヤンキー少女・イチコと出会う。見た目も趣味も全く違…

『東京ロンダリング』原田ひ香

別に原作ではなかったけど面白かった。 『東京ロンダリング』原田ひ香 変死などの起こった物件に一ヶ月だけ住み、また次に移るという奇妙な仕事をするりさ子。心に傷を持ち身一つで東京を転々とする彼女は、人の温かさに触れて少しずつ変わっていく。(Amazon…

『ミッドナイト・バス』伊吹有喜

この人の作品を30歳前後で読み始めて本当によかった。 『ミッドナイト・バス』伊吹有喜 東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった――。 父親と同じく、東…

『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉

不思議な読み心地だ。 『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉 7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れて…

『レヴォリューションNo.3』金城一紀

高校生の時に読みたかった。。 『レヴォリューションNo.3』金城一紀 OK、とりあえずやってみますか。オチコボレ男子高3年生の僕たち。武器はMoney、Penis、頭脳、上腕二頭筋、そして努力――。(Amazonより) 『GO』は人生で一番大事な本だし、『フライ、ダデ…

『ココ・シャネルという生き方』山口路子

いつ買ってあったんだろう。 『ココ・シャネルという生き方』山口路子 孤児院で育ち、自力で富と名声を手にした世界的ファッションデザイナー、ココ・シャネル。「働く女の先駆者」シャネルのゴージャスな恋愛、仕事への情熱を、「嫌悪の精神」に富んだ「シ…

『高円寺純情商店街』ねじめ正一

ルーツを学ぶ。 『高円寺純情商店街』ねじめ正一 高円寺駅北口「純情商店街」。魚屋や呉服屋、金物店などが軒を並べる賑やかな通りである。正一少年は商店街の中でも「削りがつをと言えば江州屋」と評判をとる乾物屋の一人息子だった――感受性豊かな一人の少…

『みかづき』森絵都

これも今年ベスト入りそう。 『みかづき』森絵都 昭和36年。放課後の用務員室で子供たちに勉強を教えていた大島吾郎は、ある少女の母・千明に見込まれ、学習塾を開くことに。この決断が、何代にもわたる大島家の波瀾万丈の人生の幕開けとなる。二人は結婚し…