2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ザーッと降って、からりと晴れて』秦建日子

初めて読んだ人。 『ザーッと降って、からりと晴れて』秦建日子 リストラ直前の中年男、駆け出しのシナリオライター、離婚目前のキャリアウーマン、本命になれない30歳のOL―。一生懸命生きているけど、ちょっと不器用な人たちに起こる、小さな奇跡が連鎖して…

『サーカスの夜に』小川糸

面白かったけども。 『サーカスの夜に』小川糸 両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサ ーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名…

買い漁って飲み漁る旅

夏休みくっつけて金土で東京へ。目的はただただ飲んで服買うだけ。 1日目は高円寺徘徊してからの元同居人兼バンドマンフリーターであるミッキーと高円寺飲み。 16時前には乾杯していました。この街は昼間からむしろ朝から公衆の面前で飲んでてもゴミを見るよ…

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

久しぶりの東野圭吾。 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投…

『私情対談』藤崎翔

もはや小説じゃねえ。 『私情対談』藤崎翔 若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 奇才が描く問題ミステリ!(Ama…

『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

定価の単行本は高級品だけど我慢できなく買っちゃった。 『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良 「池袋ウエストゲートパークにはこの20年間のニッポンの問題が、すべて詰め込んである」――石田衣良 池袋のトラブルシューター、マコト…

ルック・バック・イン・アンガー 樋口毅宏

表紙はポップだと思ったんだけど。 『ルック・バック・イン・アンガー』樋口毅宏 愛する女が他の男に抱かれると異常な悦びを覚える白鳥。脳内の友から逃れようと、酒に溺れるロック狂の逸馬。醜貌の蜂村は部長の肩書きで女を誑かしては教祖のように振る舞い…

愛される資格 樋口毅宏

久しぶりのマイマスター。 『愛される資格』樋口毅宏 大手文具メーカー「あねちけ」に勤める富岡兼吾(33歳)は、普段から自分に厳しい昭和的体育会系上司・下永に不満を持っていた。ある日、酒に酔った下永を家まで送った兼吾は、下永の妻・秀子と出会い、復…

空飛ぶ広報室 有川浩

思ってた3倍面白かったし読み易かった。 『空飛ぶ広報室』有川浩 不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある…

暗黒童話 乙一

久しぶりに読んだらすごかった。 『暗黒童話』乙一 死者の眼球が呼び覚ます悪夢の記憶とは?事故で記憶と左目を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植で死者の眼球の提供を受けたのだが、その左目がある映像を再生し始めて……。天才・乙一の初の長編ホラ…

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

今年一番喰らった。静かに喰らった。 『わたしは、ダニエル・ブレイク』 2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困…

『半径5メートルの野望 完全版』はあちゅう

たまには小説以外も。 『半径5メートルの野望 完全版』はあちゅう なりたい自分と思い通りの生活を手に入れるには? 世界一周、就職、起業、そして小説家……、夢を常に叶え続ける著者・はあちゅうの答えは「自分の半径5メートルを探して見つけた小さい野望を少…

『シャドウ』道尾秀介

人様のオススメ作者を読む。 『シャドウ』道尾秀介 人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父との…

『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎

新規開拓の箸休めに。 『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎 この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け。希望のない、二択だ。 密告、連行、苛烈な取り調べ。暴走する公権力、逃げ場のない世界。しかし、我々はこの社会で生きていくしかない。孤独な…

『翼がなくても』中山七里

まずタイトルが良い。 『翼がなくても』中山七里 陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断、しかも加害者は幼馴染みの泰輔だった。アスリート生命を絶たれた沙良は恨みを募らせる。そんな泰輔が殺害され、高額…

『四畳半神話体系』森見登美彦

今月からはヒトのオススメの作者も読んでいく。 『四畳半神話体系』森見登美彦 妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ!私は冴えない大学三回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できればピカピカの一回生に戻ってやり直…