2020-01-01から1年間の記事一覧

神門と嵐

「俺らは紛れもなく兄弟です」 『24×365×23』神門 号泣者続出。。。心揺さぶる神門の LYRIC の世界観を惜しげもなくダイレクトにさらけ出した怒濤の2時間・・・初の渋谷ワンマンライブ 全て漏らすこと無く収録し PV、新曲の CD も付いて発売決定!!2010年2月6…

2020年聴いてた音楽。

音楽を振り返ります。 今年一番良く聴いた曲のプレイリストです。 https://music.apple.com/jp/playlist/%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-2020%E5%B9%B4/pl.rp-wPPEcj3g18Q music.apple.com 曲単位だとCreepy Nuts、変態紳士クラブ勢が上位を占めてて…

2020年読書ベスト

年末恒例の年間読書ベスト。 去年のはこちら。 sunmontoc.hatenablog.com 今年は現段階で120冊読了。同じ作家は基本一冊のみチョイスで、ランキングではないし、文章量の多少は面白さに比例しません(時期によって書き方変わってるし)。 年末年始の家での暇…

新聞と紙と電子と

最近担当業務が変更になったこともあり、まともに新聞に目を通す生活を32歳目前になって、ようやく始めた。 大学時代に意識高い系を眩しく感じていたときや、アパレル関係で就活していたときには、業界紙の繊研新聞を含め購読していたこともあるけど、結局長…

『ひこばえ』重松清

やっぱりこういうのが作者の真骨頂。 『ひこばえ』重松清 世間が万博に沸き返る1970年、洋一郎の父は母と離婚後音信不通に。48年ぶりに再会した父は、既に骨壺に入っていた。遺された父の生の断片とともに、洋一郎は初めて自分と父親との関係に向き合おうと…

『スター』朝井リョウ

今年ベストが決まりつつあるところに、捲って来た。 『スター』朝井リョウ 「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した立原尚吾と大土井紘。ふたりは大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という…

『いつの空にも星が出ていた』佐藤多佳子

やっぱりこの人はすごいなあ。 『いつの空にも星が出ていた』佐藤多佳子 物静かな高校の先生、予備校に通う女子高生、家業の電気店を継いだ若者、少年野球のピッチャー、洋食店のシェフ―一見つながりのない人たちを結んでいる、強くてまっすぐな気持ち!なに…

『流』東山彰良

やっぱり台湾てなんか惹かれる。 『流』東山彰良 1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡…

『旧友再会』重松清

これぞ重松清。 『旧友再会』重松清 あの人にいま会えたら、何を伝えますか?子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。重松清が届ける5つのサプリメント。(Amazonより) この前に読んだのが『木曜日の子ども』で、…

『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』東山彰良

初めて読む作家のチョイスとしては多分間違った。 『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』東山彰良 如何にモテるか――それだけをこの胸に問い続けて、今日まで生きてきた。この本の主成分は、これまで恋に関して沈黙するしかなかった有象無象…

『時をかけるゆとり』朝井リョウ

この人の面白さの真髄を見た気がする。 『時をかけるゆとり』朝井リョウ 戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集就活生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。この初エッセイ集では、天与の観察眼を駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活…

『始まりの木』夏川草介

こういう作品に出会うために読書を続けているって思う。 『始まりの木』夏川草介 『神様のカルテ』著者、新たなステージへ!「少しばかり不思議な話を書きました。木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」(Amazonより) 『神様のカルテ』シリーズで普遍…

『人類滅亡小説』山田宗樹

タイトルから感じるのとは正反対の読後感。 『人類滅亡小説』山田宗樹 空に浮かぶ雲の中に古代から存在してきた微生物。それらが変異し大量発生、周囲の酸素を吸収するようになった。その雲が自重で地面に落下。その現象が起きた地点は急激な酸欠状態になり…

『犯罪小説集』吉田修一

不思議な読後感。 『犯罪小説集』吉田修一 田園に続く一本道が分かれるY字路で、1人の少女が消息を絶った。犯人は不明のまま10年の時が過ぎ、少女の祖父の五郎や直前まで一緒にいた紡は罪悪感を抱えたままだった。だが、当初から疑われていた無職の男・豪士…

『戸村飯店青春100連発』瀬尾まいこ

他人事とは思えなかった。 『戸村飯店青春100連発』瀬尾まいこ 切っても切れないくされ縁?さわやか爆笑コメディー。(Amazonより) 要領がよく人当たりもいい器用な兄貴と、愚直だけどその分人望があり周りが構わずにはいられない弟。 真正面からぶつかるこ…

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

結局はこういう話が一番好きなのかも。 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ 幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親…

Dragon Ash LIVE 『DEPARTURE』

感傷ではなく祝祭感に満ち溢れた空間だった。 Dragon Ash、7人編成最後のライブ DRAGONASH LIVE “DEPARTURE” ティザー映像が公開 Dragon Ash LIVE 『DEPARTURE』 ダンサーのATSUSHIとDRI-Vの脱退ライブ。 当日は観れなかったので一週間遅れでGYAO!で見逃し配…

『夢は捨てたと言わないで』安藤祐介

期待以上の盛り上がり。 『夢は捨てたと言わないで』安藤祐介 27歳、元甲子園球児。地元の期待を背負い、プロ野球選手になるも戦力外通告。故郷から逃げ、今はスーパーで働く普通の男。それでも、人の夢を後押ししたい。35歳、お笑い芸人。芸歴15年。バイト…

『本のエンドロール』安藤祐介

心底この本に出会えてよかった。 『本のエンドロール』安藤祐介 印刷会社の営業・浦本学は就職説明会で言った。「印刷会社はメーカーです」。営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム…奥付に載らない本造りの裏方たちを描く感動…

『すべて忘れてしまうから』燃え殻

訥々と面白い。 『すべて忘れてしまうから』燃え殻 いまはない喫茶店、帰りがけの駅のホーム、予定のなかったクリスマスイブ、点滴の終わりを告げるナースコール、安いビジネスホテルの廊下、知らない街のクラブ、朝のコンビニの最後尾、新幹線こだまの自由…

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香

さすがの背筋の寒さ。 『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香 36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の…

『誰もボクを見ていない』山寺香

考え続けなければいけないこと。 『誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』山寺香 2014年、埼玉県川口市で発生した凄惨な事件。少年はなぜ犯行に及んだのか?誰にも止めることはできなかったのか?事件を丹念に取材した記者がたどり…

『続 横道世之介』吉田修一

また彼に会えて純粋に嬉しかった。 『続 横道世之介』吉田修一 バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。横道世之介、24歳。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代…

『凪に溺れる』青羽悠

進化した瞬間を目の当たりにした気がする。 『凪に溺れる』青羽悠 自分にも劇的な未来が待っている。そう信じられなくなったのは、いつからだろう――。 16歳にして小説すばる新人賞史上最年少受賞を果たした鮮烈なデビュー作、『星に願いを、そして手を。』か…

『明け方の若者たち』カツセマサヒコ

これは年間ベストに入る。 『明け方の若者たち』カツセマサヒコ 明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅を…

『銀花の蔵』遠田潤子

今までとは一線を画すファミリーヒストリー。 『銀花の蔵』遠田潤子 絵描きの父と料理上手の母と暮らす銀花は、一家で父親の実家へ移り住むことに。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る、歴史ある醤油蔵だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められ…

『2030年の世界地図帳』落合陽一

考え方・文章が肌に合ってる気がする。 『2030年の世界地図帳』落合陽一 SDGs、GAFAM、中国、サードウェーブの世界を俯瞰しわかりやすく解説。小・中学生から大人まで、それぞれの2030年に向けてのビジョンを作るために必要なデジタル地政学の考え方とは。地…

『冬雷』遠田潤子

絶対裏切らない面白さ。 『冬雷』遠田潤子 大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた…

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

大好きな人なのに読んでいなかったので。 『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭 前作『社会人大学人見知り学部卒業見込』から約4年ぶり、新作の舞台はキューバ!航空券予約サイトで見つけた、たった1席の空席。何者かに背中を押されたかのよ…

『エンディングドレス』蛭田亜紗子

こういう丁寧さ大好き。 『エンディングドレス』蛭田亜紗子 夫に先立たれた麻緒、32歳。自らも死ぬ準備をするため“死に装束を縫う洋裁教室”に通い始める。20歳の時に気に入っていた服、15歳の頃に憧れていた服、自己紹介代わりの服…。ミステリアスな先生によ…