2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『高校事変13』松岡圭祐

”わからない?いまはほかの苗字の奴より頼りになるってことが” 『高校事変13』松岡圭祐 ◆あらすじ◆ 新章、開幕! 最終決戦で宿敵の兄・架祈斗を倒した結衣と凛香。2人ともに進学が決まり、新しい生活が始まろうとしていた。そんな中、高校入学を控えた凜香は…

『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』越智月子

鎌倉、シェアハウス、コーヒー、カレー、面白くないわけがない。 『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』越智月子 誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。鎌倉駅から徒歩8分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがい…

『飛ぶ教室』 著 ケストナー 訳 丘沢静也

”人形が壊れたからでも、あとで友だちを失ったからでも、泣く理由はどうでもいい。人生で大切なのは、なにが悲しいかではなく、どれくらい悲しいか、だけなのだ” 『飛ぶ教室』 著 ケストナー 訳 丘沢静也 この作品こそ、いまの大人と、そして子どもが読むに…

『ルポ川崎』磯部涼

”サンタクロースがやってこなかった子どもでも、サンタクロースになることはできるのだ” 『ルポ川崎』磯部涼 ここは、地獄か?工業都市・川崎で中1殺害事件や簡易宿泊所火災、老人ホーム転落死といった凄惨な出来事が続いたのは、偶然ではないーー。俊英の音…

『大きなハードルと小さなハードル』佐藤泰志

”世間の眼などどうでもよかった。鳥は夜に眠り、啼かないものだ、と教えてくれる世間など。” 『大きなハードルと小さなハードル』佐藤泰志 生と精神の危機をひたむきに乗り越えようとする表題作はじめ80年代に書き継がれた「秀雄もの」と呼ばれる私小説的連…

『銀座に住むのはまだ早い』小野寺史宜

”たくさんの街の顔” 『銀座に住むのはまだ早い』小野寺史宜 『まち』を愛し、『ひと』を書く作家(千葉在住)、上限五万で住めるまちをゆく! ★本書の内容ノー銀座、ノーライフ。銀座がないなら人生じゃない。それほどに銀座が好きで、可能なら住みたいと思…

『図書室のはこぶね』名取佐和子

”みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要があるんだ。” 『図書室のはこぶね』 名取佐和子 1冊の本と、10年前の謎――この世界が愛おしくなる、瑞々しい青春小説! 10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、 なぜいま野亜…

『書きたい生活』僕のマリ

”いつも頭の中で弾けて浮かぶ言葉たちを並べているあいだのことを、幸福と呼ばずになんと呼ぼう” 『書きたい生活』僕のマリ ちっぽけであたたかな日常ほど忘れたくない。書き留めておくことで、きっとまた前に進める。そんな静かな決意とともに放つ、作家と…

『川のほとりに立つ者は』寺地はるな

”明日がよい日でありますように” 『川のほとりに立つ者は』寺地はるな カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分…

『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』くらんけ

“私は自立だけでなく、自律していたかった。” 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』くらんけ 末梢神経が徐々に麻痺していってしまうという難病「CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)」。幼い頃からこの難病と闘ってきた著者…