2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『とんび』

軽い絶望を覚えてしまった。 『とんび』 直木賞作家・重松清のベストセラー小説を、阿部寛と北村匠海の共演で実写映画化。「糸」「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督がメガホンをとり、幾度途切れても必ずつながる親子の絆を描き出す。昭和37年、瀬戸…

『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間宣行

いい意味で甘い期待を裏切られた。 『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間宣行 サラリーマンでありながら、「オールナイトニッポン0」のラジオパーソナリティをつとめ、ファンイベントを行えばリアルで5000人が集まってしまう、45歳のフツウのようでフツウじ…

『水を縫う』寺地はるな

めちゃくちゃ好きな話だった。 『水を縫う』寺地はるな 松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな…

『あの夜を覚えてる』

観終わった後の多幸感。 『あの夜を覚えてる』 “君が踊り、僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれるー” 1967年のとある夜に始まった「オールナイトニッポン」。 楽しかった夜、寂しかった夜、不安な夜。 どんな夜もラジオから聴こえてくる声は、すぐ側にあっ…