『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

定価の単行本は高級品だけど我慢できなく買っちゃった。

f:id:sunmontoc:20170918210029j:plain

池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

池袋ウエストゲートパークにはこの20年間のニッポンの問題が、すべて詰め込んである」――石田衣良

池袋のトラブルシューター、マコトのもとにはあらゆる難題が持ち込まれる。でたらめの虐待疑惑をネットに書き込まれて炎上した宅配ドライバー。母親が悪い男とドラッグにはまった女子中学生。根拠のない情報が溢れるオカルト・サイト。ATMの不正操作による大規模詐欺。収録の4編はどれも現実の事件を彷彿とさせるものばかり。

どんな事件も飄々と解決するのに母親には頭が上がらないマコトと、Gボーイズを率いて池袋の裏側を取り仕切るクールなタカシ。絶妙のコンビが活躍する人気シリーズ第13弾。

「今」の空気が体感できる1冊です。(Amazonより)

 

今回も変わらずの安定感でした。

 

徐々に歳も取っていってて、テーマも今の社会問題とか世相を反映してるから、劇的な変化はなくても、すんなり入ってきて満足感ある。

ただ、各編の冒頭の文章に作者の思想結構入ってるなとも思うけど笑

 

キングがどんどん人間味が増してる気がする。というか『キング誕生』の頃に戻っていってる感じ。ドラマと違って、キングの冷酷具合ももちろん好きなんだけど。

 

このシリーズも小路幸也の『東京バンドワゴン』シリーズと一緒で、ずっと続いて欲しいし、本棚にずっと並べておきたい。