『ホワイトラビット』伊坂幸太郎

久しぶりの伊坂幸太郎。やっぱり楽しいな。

 

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『ホワイトラビット』伊坂幸太郎

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。(Amazonより)

 

難しいこと考えずに読める感じが楽で良かった。と言ってもバタフライエフェクトではないけど様々な要素がドミノみたく関連づいてるので、時間・空間軸を整理する読み応えはあった。あと途中から何度も騙されてテンション上がる。

お馴染みのキャラも出てきて、伊坂ワールドを十分に楽しめるんだけど、その中でも「罪と罰」ではないけど何をもってして正しい・悪いと捉えるのかみたいな投げかけはある気がする。

あと『レミゼラブル』からの引用や、そこと星の大きさと合わさって増幅される「人間の一生」に関するメッセージが心に残る。「はい、生まれました。はい、いろいろありました。はい、死にました。」

 

レミゼラブル読んでみようかな。

 

 

ホワイトラビット

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