買い漁って飲み漁る旅

夏休みくっつけて金土で東京へ。目的はただただ飲んで服買うだけ。

 

1日目は高円寺徘徊してからの元同居人兼バンドマンフリーターであるミッキーと高円寺飲み。

 

16時前には乾杯していました。この街は昼間からむしろ朝から公衆の面前で飲んでてもゴミを見るような目で見られないから好き。

 

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すごく笑顔で腹立つ。金麦とストロングこそ至高。

 

その後はお世話になってる先輩二人と朝四時まで三軒梯子酒からのカラオケ。体力尽きる。

 

二日目は絶賛二日酔いだったので渋谷の魔法の店で体力回復。

 

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町田商店渋谷店。濃いめ固めミニライスつき。ドーピング。

 

から渋谷原宿徘徊してからの高校の友達と高校の友達がやってるBarTOCOHAへ。

 

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珍しくちゃんと撮れた。

雰囲気いいし店員全員美男美女なにこの空間。新富町にオープンしたので是非。

なぜかイエガーあおる。

 

あと今回は結構いい買い物出来た気がする。

 

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①PRO CLUBのサーマルロンT 2,500円(XL)

ガッシガシで良さそう。黄土色使い勝手良さそう。今年サーマル3着目。

 

 

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②Carhartのデニムシャツ 3,100円くらいだった気がする(XL)

色味もいいしサイズ感バッチリ。

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ディテールが珍しい。

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腕に穴空いてたからお直し屋に持って行こう。

 

 

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③ミリタリーシャツ 1,900円(XL)

破格。高円寺本当に安い。SとかMはよく見るけどXLなかなか見ないから即購入。早く寒くなれ。友達の真似してワッペン作って貼る。

 

 

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④Championの80’sリバースウィーブパーカー 6,000円ちょっと(XXL)

一目惚れ。色味もデカさも最高。文句なし。

 

 

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ZORNワンマンライブDVD『おゆうぎかい』 3,000円

買ってマジで正解。特にラストの『My Life』と『Letter』がヤバすぎる。

「お前らが生まれた日は知らない でも過ごした時間は血よりも濃い」感動。

「スーパースターになりたかったけどもうどっちでもいい いけてるパパになりたい」こんな父親かっこよすぎる。

 

 

て感じで人との酒には思いっきり金使って服は安くて納得できるモノ買えていい散財できた。でもしばらく飲みたくない。

 

 

 

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

久しぶりの東野圭吾

 

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(Amazonより)

 

かなり久々に東野圭吾読んだけど、こんなにファンタジー要素強かったっけ?ていうのが第一印象。もちろんいい意味でなんだけど。

 

途中までは良くも悪くも最近(発表された時はもちろん違うんだろうけど)流行ってるタイムリープものみたいな話で、店主が主人公なんだろうなーと思ってたら、そこに止まらずどんどん人が絡んでくる。若干モブだと思ってた登場人物も後から効いてくる。

 

伏線回収の上手さやストーリー展開も流石なんだけど途中で全てを理解することをやめてしまった。もう一回読み直したらまた楽しそう。

そういう話の作り込みを楽しむのも良いんだけど、最後の回答が素晴らしすぎて思わず感動する。もちろん作者もそこが主題だったんだろうけど。

 

めちゃくちゃ満足して楽しかったけど、最近公開された映画を観るのは少し怖い。

 

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
 

 


映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』予告編

 

 

『私情対談』藤崎翔

もはや小説じゃねえ。

 

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『私情対談』藤崎翔

若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 奇才が描く問題ミステリ!(Amazonより)

 

『神様の裏の顔』がすごく面白くて新しくてハマった作者の。

 

感情移入とか共感するとかはほんと皆無なんだけど、元芸人てのもあってめちゃくちゃ凝ってるコントの台本読んでるみたいで楽しい。何回も「えー!」とか「こいつかー!」とか読みながら叫んだ。

短編集だと思って読んでたら、途中からの展開が想像のはるか頭上行ってた。

裏の裏をかきすぎてよくわからないレベルまでいくけど、最後のオチが唯一三流の凡人ぽくて良い。

 

ほんと読んでて楽しいんでオススメ。ストーリーは絶対予測できないと思う。

 

 

 

私情対談

私情対談

 

 

 

神様の裏の顔 (角川文庫)

神様の裏の顔 (角川文庫)

 

 

『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

定価の単行本は高級品だけど我慢できなく買っちゃった。

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池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

池袋ウエストゲートパークにはこの20年間のニッポンの問題が、すべて詰め込んである」――石田衣良

池袋のトラブルシューター、マコトのもとにはあらゆる難題が持ち込まれる。でたらめの虐待疑惑をネットに書き込まれて炎上した宅配ドライバー。母親が悪い男とドラッグにはまった女子中学生。根拠のない情報が溢れるオカルト・サイト。ATMの不正操作による大規模詐欺。収録の4編はどれも現実の事件を彷彿とさせるものばかり。

どんな事件も飄々と解決するのに母親には頭が上がらないマコトと、Gボーイズを率いて池袋の裏側を取り仕切るクールなタカシ。絶妙のコンビが活躍する人気シリーズ第13弾。

「今」の空気が体感できる1冊です。(Amazonより)

 

今回も変わらずの安定感でした。

 

徐々に歳も取っていってて、テーマも今の社会問題とか世相を反映してるから、劇的な変化はなくても、すんなり入ってきて満足感ある。

ただ、各編の冒頭の文章に作者の思想結構入ってるなとも思うけど笑

 

キングがどんどん人間味が増してる気がする。というか『キング誕生』の頃に戻っていってる感じ。ドラマと違って、キングの冷酷具合ももちろん好きなんだけど。

 

このシリーズも小路幸也の『東京バンドワゴン』シリーズと一緒で、ずっと続いて欲しいし、本棚にずっと並べておきたい。

 

 

 

 

 

 

ルック・バック・イン・アンガー 樋口毅宏

表紙はポップだと思ったんだけど。

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『ルック・バック・イン・アンガー』樋口毅宏

愛する女が他の男に抱かれると異常な悦びを覚える白鳥。
脳内の友から逃れようと、酒に溺れるロック狂の逸馬。
醜貌の蜂村は部長の肩書きで女を誑かしては教祖のように振る舞い、茂吉は一族の宿命に縛られる。
世間から蔑まれ生きるエロ本出版社の男たちは、欲と自意識に囚われ、やがて凄まじい一撃を炸裂させる――。
著者が編集者時代と決別すべく描いた、超弩級の物語!(Amazonより)

 

読み始めは、作者らしいエログロな感じで 、こんな感じかなーと思ってたら予想以上に深くて。もはや深いというかなんというかよくわからない感情になった。語彙力なさすぎて表現できない。

 

作者の経験談とか色んなオマージュが混ざっているんだろうけど、ちょっとでもリアルな出来事が入ってるんだろうなと思うと、恐ろしくて未知の世界。

 

表題作をわかりやすく簡潔に表したのが、後半に載っている『四畳半のシェークスピア』なのかなとも。

 

あとがきの対談も面白くて、石原慎太郎読んでみようかなと思った。

 

 

 

愛される資格 樋口毅宏

久しぶりのマイマスター。

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『愛される資格』樋口毅宏

大手文具メーカー「あねちけ」に勤める富岡兼吾(33歳)は、普段から自分に厳しい昭和的体育会系上司・下永に不満を持っていた。ある日、酒に酔った下永を家まで送った兼吾は、下永の妻・秀子と出会い、復讐のためのある企みを思いつく―これは官能小説ではない…純愛小説である。(Amazonより)

 

途中までは期待通りのエロさと破滅的なストーリーでスピード感心地良い。

だけど、終盤に差し掛かってからの、アラサーの持たざる者のあがきというか、内省的な吐き出しが、同世代として共感というか身につまされる思いだった。

 

作者の醍醐味である攻撃的なオマージュは、期待してたより少なめだったけど、前半・後半の2段階で楽しめる物語。

最後まで事態はあまり好転しないけど、真っ黒の端っこが墨色になるくらいの希望の見え方で終わるところが好感持てる。

 

というか作者が年齢の割に本当に感覚が若い。

 

 

愛される資格

愛される資格

 

 

 

 

空飛ぶ広報室 有川浩

思ってた3倍面白かったし読み易かった。

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空飛ぶ広報室有川浩

不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。(Amazonより)

 

今まで読んでなかったの後悔するレベル。

 

自分の中の「自衛隊」に対する考え方・印象が変わった。(隊員全員がそうだとはわかならないけど)

徒労・杞憂に終わることが一番良いと願って日々訓練に励むって物凄い。愛国心とかそういう話ではなくて。

ふと、「自衛隊」って海外にもあるのか気になった。モデルとかあるのかな?

 

登場人物に関しては、鷺坂の飄々ぶりも好きだけど、シンプルに空井と稲葉の感情が昂ぶった時の描写が好き。あんな感動する「なでてて」は初めて見た。

個人的には、恋愛模様で最後をまとめなかったことが好感持てたし、作者の真摯な姿勢が窺えた。

 

『あの日の松島』については、震災について、被災者や傍観者の立場の物語しか読んだことがなかったから新鮮だったし、税金で賄われているとはいえ、そこまで挺身するのかと驚きだった。

 

想像以上に柔軟な部分もあるし、結束が固いし、集団として自衛隊って良いなと思った。

 

 

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)