『天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム』知念実希人
深み増してく。
『天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム』知念実希人
天医会総合病院の看護師、相馬若葉から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央と小鳥遊優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とは―。驚きのどんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、メディカル・ミステリー第4弾。(Amazonより)
同じようなエピローグとはわかっていても、毎回ラストがハードルを軽く超えてくる。
今回はメインエピソードの病気が本当に興味深かったし、見た目通りな異性を愛すのか、生物学的な異性を愛すのか、何をもって性別を見なすのかをいろいろ考えさせられた。
作中の「DNAはの人間の本質を示すものじゃない。人間の本質はきっと意思と行動でつくられるもの」ってところが、全ての真理のように感じた。
小鳥の統括診断部での存在意義が更に明確になった回だった。
天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)
- 作者: 知念実希人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: 文庫
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