『サブマリン』伊坂幸太郎

伊坂幸太郎でも特に好きな作品の続編。

 

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『サブマリン』伊坂幸太郎

『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。(Amazonより)

 

『チルドレン』が好きで、かなり期待値高めで読み始めた。こっちは長編だから単純に比べられないんだけど、読んでて楽しさが連発するのは、短編が集まってた前作の方かなと。ただ、決してつまらないわけではなく、考えること、「許すべきなのか許されざるべきなのか」、「罪は償えたことになるのか」とか色々葛藤している登場人物と同じ感情になれるからだと。

 

相変わらず永瀬のキャラクターが良いし、作者特有の「認めたくないけど愛すべき尊敬すべき人」である陣内の魅力が詰まってます。

ストーリーとしては本流ではないけど、「何をもってして平等なのか」というところも痛快。

 

割とずっと暗い雰囲気を帯びながら進んできた後のクライマックスが、少しだけでも救われる感じがして良かったし、最後の陣内が若林に向けていうセリフがカッコよすぎる。

 

これもずっとシリーズにして読んでいたい物語。

 

 

サブマリン

サブマリン

 

 

 

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)