2017-01-01から1年間の記事一覧

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

久しぶりの東野圭吾。 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投…

『私情対談』藤崎翔

もはや小説じゃねえ。 『私情対談』藤崎翔 若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 奇才が描く問題ミステリ!(Ama…

『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

定価の単行本は高級品だけど我慢できなく買っちゃった。 『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良 「池袋ウエストゲートパークにはこの20年間のニッポンの問題が、すべて詰め込んである」――石田衣良 池袋のトラブルシューター、マコト…

ルック・バック・イン・アンガー 樋口毅宏

表紙はポップだと思ったんだけど。 『ルック・バック・イン・アンガー』樋口毅宏 愛する女が他の男に抱かれると異常な悦びを覚える白鳥。脳内の友から逃れようと、酒に溺れるロック狂の逸馬。醜貌の蜂村は部長の肩書きで女を誑かしては教祖のように振る舞い…

愛される資格 樋口毅宏

久しぶりのマイマスター。 『愛される資格』樋口毅宏 大手文具メーカー「あねちけ」に勤める富岡兼吾(33歳)は、普段から自分に厳しい昭和的体育会系上司・下永に不満を持っていた。ある日、酒に酔った下永を家まで送った兼吾は、下永の妻・秀子と出会い、復…

空飛ぶ広報室 有川浩

思ってた3倍面白かったし読み易かった。 『空飛ぶ広報室』有川浩 不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある…

暗黒童話 乙一

久しぶりに読んだらすごかった。 『暗黒童話』乙一 死者の眼球が呼び覚ます悪夢の記憶とは?事故で記憶と左目を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植で死者の眼球の提供を受けたのだが、その左目がある映像を再生し始めて……。天才・乙一の初の長編ホラ…

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

今年一番喰らった。静かに喰らった。 『わたしは、ダニエル・ブレイク』 2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困…

『半径5メートルの野望 完全版』はあちゅう

たまには小説以外も。 『半径5メートルの野望 完全版』はあちゅう なりたい自分と思い通りの生活を手に入れるには? 世界一周、就職、起業、そして小説家……、夢を常に叶え続ける著者・はあちゅうの答えは「自分の半径5メートルを探して見つけた小さい野望を少…

『シャドウ』道尾秀介

人様のオススメ作者を読む。 『シャドウ』道尾秀介 人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父との…

『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎

新規開拓の箸休めに。 『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎 この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け。希望のない、二択だ。 密告、連行、苛烈な取り調べ。暴走する公権力、逃げ場のない世界。しかし、我々はこの社会で生きていくしかない。孤独な…

『翼がなくても』中山七里

まずタイトルが良い。 『翼がなくても』中山七里 陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断、しかも加害者は幼馴染みの泰輔だった。アスリート生命を絶たれた沙良は恨みを募らせる。そんな泰輔が殺害され、高額…

『四畳半神話体系』森見登美彦

今月からはヒトのオススメの作者も読んでいく。 『四畳半神話体系』森見登美彦 妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ!私は冴えない大学三回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できればピカピカの一回生に戻ってやり直…

『マリアビートル』伊坂幸太郎

スピード乗るまでめっちゃ時間かかった。 『マリアビートル』伊坂幸太郎 物騒な奴らが再びやってきた! ノンストップエンターテインメント 酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な…

『殺人出産』村田沙耶香

自然に異次元で常識疑い始める。 『殺人出産』村田沙耶香 祝!芥川賞受賞村田沙耶香 最大の衝撃作はコレだ!10人産んだら、1人殺せる。「殺意」が命を産み出す衝動となる。 今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺…

『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』尾形真理子

違うの読んでたけどなかなか進まず、気になってたけど読んだら負けなタイトルな気がしてた本一気読み。 『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』尾形真理子かわいい服を買ったとき、一番に見せたい人は誰ですか----。所帯じみた彼と停滞ぎみなネイリスト…

『静おばあちゃんにおまかせ』中山七里

最後の事件で評価変わった。 『静おばあちゃんにおまかせ』中山七里 元裁判官の祖母と孫娘が難事件を次々解決!警視庁の新米刑事・葛城は女子大生・円に難事件解決のヒントをもらう。円のブレーンは元裁判官の静おばあちゃん。イッキ読み必至。(amazonより)…

『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎

愉快さしかなかった。 『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎 嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つ…

『オー!ファーザー!』伊坂幸太郎

伏線多すぎじゃないか? 『オー!ファーザー!』伊坂幸太郎 一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部…

『疾風ガール』誉田哲也

誉田哲也勢いそのままに。 『疾風ガール』誉田哲也 柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自…

『プラージュ』誉田哲也

大好き誉田哲也の大好きシェアハウスものと知って。 『プラージュ』誉田哲也 仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が…

『テミスの剣』中山七里

最初とっつきにくそうだなと思ったけど読んで良かった。 『テミスの剣』中山七里 昭和五十九年、台風の夜。埼玉県浦和市で不動産会社経営の夫婦が殺された。浦和署の若手刑事・渡瀬は、ベテラン刑事の鳴海とコンビを組み、楠木青年への苛烈な聴取の結果、犯…

ヒポクラテスの憂鬱

お盆はプリズンブレイクと飲み会で読めなかった。 『ヒポクラテスの憂鬱』中山七里 “コレクター(修正者)”と名乗る人物から、埼玉県警のホームページに犯行声明ともとれる謎の書き込みがあった。直後、アイドルが転落死、事故として処理されかけたとき、再び…

太陽の棘

見た目以上に読み易かった。 『太陽の棘』原田マハ 結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる、心優しき男だ。心ならずも軍医として厳しい研修の…

首折り男のための協奏曲

これもさくさく読めた。 『首折り男のための協奏曲』伊坂幸太郎 首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し…

タンジェリン

TSUTAYAでパッと見で惹かれてレンタル。 『タンジェリン』 ロサンゼルスの街で暮らすマイノリティの人々の日常を、iPhone5Sにアナモレンズを装着して撮影した映像でリアルに切り取ったコメディドラマ。クリスマスイブのロサンゼルス。トランスジェンダーの娼…

ポイズンドーター・ホーリーマザー

久しぶりの湊かなえ。 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』湊かなえ 湊かなえ原点回帰! 人の心の裏の裏まで描き出す極上のイヤミス6編!!私はあなたの奴隷じゃない! 母と娘。姉と妹。男と女--。ままならない関係、鮮やかな反転、そしてまさかの結末。あなた…

アイネクライネナハトムジーク

最近文庫版発売されたやつ図書館で借りてきた。 『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎 ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL……。情け…

本を守ろうとする猫の話

マイマスター夏川草介の新作。 『本を守ろうとする猫の話』夏川草介 お前は、ただの物知りになりたいのか?」夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった…

銀魂

原作大好き。 『銀魂』(実写版) 漫画実写化に付き物の原作との乖離については、原作者と監督・出演者の執拗な自虐やPRによりあまり怖がらず。 小栗旬が歌ってる「パッション」が噂になってたけど、くだらなすぎて冒頭から笑った。 原作の再現度・原作への…