『マスカレード・イブ』東野圭吾
早速続編短編集。
『マスカレード・イブ』東野圭吾
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。(Amazonより)
どの篇も読み応えがあって、しかも前作に比べて女性のしたたかさや妖艶さ、ヒロインである尚美の推力の高さと観察眼の鋭さが際立っている気がした。
あと、主人公含め、ホテル関係者の宿泊客への姿勢が、「お客様」への成熟された奉仕の態度だけではなく、「客」という商売相手としての割り切った態度や交渉の仕方がより多く表現されてて、人間臭くて良かった。
また、宿泊客の「仮面感」がより強く感じた。
エピローグの前作へのリード部分となる形式が、また『マスカレード・ホテル』読もうかなって気にさせてくれる。
間違いなく新作も読む。